Googleのスパムアップデートから、生成AI検索(LLMO・AIO)をめぐる最新動向まで。B2Bマーケター・オウンドメディア運用担当者が「自社の運用で何を見直すべきか」という視点で、2026年9月〜10月上旬に押さえておきたいトピックをHabiny編集部が厳選しました。
※本記事の内容は2026年10月9日時点の情報です。
この記事でわかること
- Googleの9月スパムアップデートと、低品質AIコンテンツへの対応強化のポイント
- Search Consoleに追加された「マルチモーダル検索」レポートの見方と活用
- 日本語検索におけるAI Overviewの出現状況と、LLMO/AIOで意識すべきこと
- ChatGPTの広告導入が示す、AI検索の競争環境の変化
1. Googleが9月スパムアップデートを実施!低品質AIコンテンツへの対応も強化

出典:Habiny編集部
まず押さえたいのは、コンテンツの「品質担保」をめぐる動きです。Googleは米国時間の2026年9月24日に「September 2026 spam update」を開始。対象は全言語・全地域で、展開期間は最大2週間とされていましたが、過去3回(3月・6月・8月)が数日規模だったのに比べて長く、10月8日の時点で展開が完了しました。
出典:Google Search Status Dashboard
スパムアップデートとは、Googleのスパムポリシー違反を検出する仕組み(AIを用いた「SpamBrain」など)の改善です。キーワードの詰め込みや、順位操作を目的としたリンクの購入といった手法を用いるサイトは、影響を受ける可能性があります。
生成AIコンテンツのガイダンスも更新
今回の動きと合わせて注目したいのが、制作側に向けたガイダンスの更新です。2026年10月1日、Googleは生成AIコンテンツに関する公式ガイダンス(英語版)を改訂し、公開前に人が事実確認とレビューを行い、正確性・信頼性を確かめることが極めて重要だと明記しました。
出典:Google 検索セントラル「ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」
また米SEOメディアのSearch Engine Journalは、Googleの新たな不正検出技術「SAFE(Scaled Abuse Forensics Examiner)」を取り上げました。SAFEは、生成AIで大量に作られた低品質コンテンツ(いわゆる「AIスロップ」)を組織的に拡散するネットワークを検出する、研究段階の技術です。ただし、今回のスパムアップデートとSAFEの直接的な関係はGoogleから公表されていません。両者を同一のものとして扱わないよう注意しましょう。
出典:Search Engine Journal「Google Has Deployed A New AI Spam Detector Called SAFE」
自社の運用で意識したいこと
問われているのは、AIを使ったかどうかではなく、公開する情報の品質を担保できているかです。生成AIを制作に使う場合は、公開前の確認工程を見直しましょう。文章の読みやすさだけでなく、出典や数値の正確性、自社の経験や具体例の有無も確認したいポイントです。制作を外注している場合も、どのような確認・編集を経て納品されているかを把握しておくと安心できます。品質を支える土台として、一次情報の活用も改めて見直す価値があります。
📌 Habinyマーケ担当者のコメント
Habinyでは一次情報や口コミなど、ユーザーの悩みを解決に導くオリジナルコンテンツを織り交ぜた記事の作成に特化させており、その結果、今回のアップデートの影響はほとんどなく、むしろ全体的にSEOが向上する結果になりました。闇雲に情報を詰め込むのではなく、検索ニーズ&読者に必要とされる情報を見極めることが重要です。
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2. Search Consoleに「マルチモーダル検索」レポートが追加。画像起点の流入が見えるように

出典:Habiny編集部
計測面では、Google Search Consoleに新しい実績レポートが加わりました。Googleは2026年9月24日、検索セントラルの公式ブログで「マルチモーダル検索」のパフォーマンスを確認できる機能のリリースを発表し、グローバルで展開を開始しています。
出典:Google 検索セントラル ブログ「Search Consoleでウェブのマルチモーダル検索のパフォーマンスレポートをリリース開始」
マルチモーダル検索とは、写真や画面上の画像などを使って情報を探す検索です。たとえば、商品名のわからないバッグの写真をGoogleレンズで検索し、同じ商品や販売店を探すような使い方が該当します。キーワードを入力して画像を探すのではなく、画像そのものを手がかりにする点が特徴です。
レポートでは、次のような検索をきっかけとした表示・クリックを切り分けて確認できます。
- Googleレンズを使った検索
- Androidの「かこって検索(Circle to Search)」
- Google検索に画像をアップロードして行う検索
- Chromeで画像を右クリックして行う検索
新しい区分は、検索結果と生成AI機能の両方のパフォーマンスレポートに追加されます。「検索タイプ」のフィルタで「マルチモーダル」を選ぶと、対象データを確認できます。なお、画像を使った検索が中心のため、クエリ(検索語)のデータは表示されません。従来の画像検索(「画像」タブ)からの流入とも別に集計されます。
自社の運用で意識したいこと
商品写真や店舗写真を多く掲載しているサイトでは、まずマルチモーダル検索でどのページに流入があるかを確認してみましょう。そのうえで、画像の内容が伝わる代替テキスト(alt属性)や、画像周辺の説明文が適切かを点検します。現時点で流入が少なくても、画像を通じて見つけてもらう余地が残されているかもしれません。商品の見た目が購入判断に関わるかなど、事業との相性も踏まえて、画像改善の優先度を考えていきましょう。
📌 Habinyマーケ担当者のコメント
検索結果の多様性が広がる中で、AIOやLLMだけでなく画像SEOからの流入も増えてきています。これは従来のSEOで記事の順位が獲得できていなくても、トラフィックが獲得できる方法として現代のニーズ(テキストを読まない若年層などに)マッチしているといえます。そもそも見ただけで何を伝えたいのか、スマホで見たときにわかりやすくなっているかなどを意識するといいでしょう。
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3. 日本語検索のAI Overview出現率が92.1%に。Iteraが9月のLLMO/AIOトレンドレポートを公開
AI検索の存在感は、日本語市場でも数値で裏づけられつつあります。AI検索引用計測SaaS「LLMOチェキ」を運営する株式会社Iteraは、2026年10月5日、月次調査「2026年9月 LLMO/AIOトレンドレポート」(全18ページ)を無料公開しました。30ジャンル・900クエリの実測を含むレポートです。
レポートによると、日本語検索におけるAI Overviewの出現率は92.1%に到達し、7ジャンルでは100%だったとされています。AI Overviewの引用元としては、YouTubeが第1位(2位の7.7倍)でした。キーワードを入力する検索でも、AIによる回答が表示される場面が一般的になりつつあることを示すデータといえるでしょう。
あわせて同レポートでは、2026年9月にGoogleがSearch Console経由で「AI Contribution Pilot」という招待制の試験プログラムを実施していることが判明したと報告されています。これは、Geminiアプリ・AI Overviews・AI Modeの回答生成に貢献したコンテンツに対し、報酬を支払う仕組みとされています。
自社の運用で意識したいこと
出現率の高さは、「自社の情報がAIの回答にどう扱われているか」を無視できない段階に入ったことを意味します。まずは、主要なクエリで自社ブランドやサービスがAIにどう言及・引用されているかを把握することが出発点です。そのうえで、一次情報やE-E-A-T、構造化された情報設計など、AIに引用されやすいコンテンツづくりを検討しましょう。考え方の整理にはLLMO対策とは?も参考になります。
📌 Habinyマーケ担当者のコメント
まずは現状を把握する上でLLM診断をし、どこで何が足りてないのか、AIはこのカテゴリで何に重きを置いて引用しているのかなどを調べてみましょう。AIに推薦されてない理由の大半はブランド評価が競合と比べて足りてない&認知されてない影響が大きく、SEO以外の広報的な動きが少ない企業が多い印象です。SEOとLLMOは密接に絡み合っていますが、ブランド認知について、誰に何をどうやって広げていくのか、SNS活用も踏まえた現代のニーズに合わせて社内で定期的に擦り合わせていくことが大事だと考えています。
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4. ChatGPTに広告フォーマットが登場!AI検索のマネタイズが本格化
AI検索の「面」そのものも変わりつつあります。OpenAIは2026年10月5日、ChatGPTに新しいビジュアル広告フォーマットを導入すると発表しました。あわせて、計測ツールやアトリビューション連携、ブランドセーフティの仕組みも拡充するとしています。ChatGPTは週あたり12億人が利用するとされ、AI上の広告が大きな市場になりつつあることがうかがえます。
出典:OpenAI「Building advertising for the way people use AI」
検索やSNSがたどってきたように、AI検索でも「広告」と「オーガニックな露出」が併存していく可能性があります。広告枠が増えれば、オーガニックで引用・推薦される難易度も変化していくと考えられます。
自社の運用で意識したいこと
AI検索の競争環境が変わる前提で、自社がAIに「選ばれる」ための土台を整えておくことが重要です。広告に頼り切るのではなく、信頼できる一次情報や実績に基づくコンテンツで、AIからの引用・推薦を獲得する設計を並行して進めましょう。SEOとAI検索対策を両輪で捉える考え方はSEOはもう古い?2026年最新AI・GEO・LLMOに選ばれる戦略でも解説しています。
📌 Habinyマーケ担当者のコメント
検索結果や市場の変化でADNWやアフィリエイトでのマネタイズが難しくなっている中、SEO以外でのマネタイズ文脈で今後、かなり注目されていくと考えています。また、従来のまとめ記事のように調査している段階の幅広いニーズに訴求するよりは、「AIにおすすめされる=確度の高いユーザーが質問している」という仮説のもと、マネタイズの幅がさらに増えていくのではと予想しています。そのために、まずは自社ブランドがAIにどう評価されているのか、確認しておきましょう。
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まとめ:品質と「AIからの見え方」を見直すきっかけに
2026年9月〜10月上旬は、「コンテンツの品質担保」と「AI検索での見え方」に関わる動きが続きました。スパムアップデートとAIコンテンツのガイダンス更新、マルチモーダル検索の可視化、日本語AI Overviewの高い出現率、そしてChatGPTの広告導入。いずれも、新しい動きを知るだけでなく、自社の運用を見直すきっかけとして活用したいトピックです。
「AI検索で自社がどう見られているか把握したい」「SEOとLLMO/AIOをどう両立すればよいか分からない」といったお悩みがあれば、Habinyにご相談ください。SEO・AI検索対策の両面から、成果につながる改善を支援します。
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SEO・LLMOの最新情報に関するよくある質問
Q. 最新のSEO・LLMOニュースはどこで確認できますか?
A. 一次情報としては、Google検索セントラルのブログやSearch Status Dashboardが基本です。これらに加え、信頼できるSEOメディアや本シリーズのようなまとめ記事を併用すると、重要な動きを効率よく把握できます。
Q. 2026年のSEO・AI検索のトレンドは何ですか?
A. 大きく3つあります。生成AIコンテンツの品質担保、AI Overview・AI Mode・ChatGPTなどAI検索での露出(LLMO/AIO)、そして画像を起点とするマルチモーダル検索への対応です。
Q. AI検索対策(LLMO/AIO)は何から始めればよいですか?
A. まずは、自社がAIの回答内でどう言及・引用されているかを把握することが出発点です。そのうえで、一次情報の活用やE-E-A-Tの強化、構造化された情報設計に取り組みます。詳しくはLLMO対策とは?をご覧ください。




