Habinyのマーケティング担当Makoです。マーケティング支援からSNS運用、インバウンド施策まで幅広く担当しています。今回は「海外SEOの立ち上げって、机上のキーワード調査だけでどこまで進められるんだろう?」という疑問を持ちながら、実際に台湾へ飛んで検証してきた話を紹介します。
📝 この記事のポイント
- 海外SEO立ち上げでありがちな3つのつまずき方
- キーワード調査だけでは見えてこない、現地でチェックすべき観点
- 現地調査がSEOの成果・信頼性にどう直結するか
1. 海外SEOを机上調査だけで進めると、こうなりがち
海外SEOは「日本語のコンテンツを翻訳して、その国のキーワードに差し替えればある程度は成立する」と思われがちです。でも実際には、同じキーワードでもその裏にある生活習慣・文化的距離感・インフラ事情は国によって大きく異なります。
💥 立ち上げでよくあるつまずき方
- 国内SEOのナレッジを踏襲しすぎてしまう
- ターゲットペルソナをイメージで決めてしまう
- 検索ボリュームと競合の強さだけを見て優先順位をつけてしまう
上記は、間違いではない部分もありますし、考え方として正しい部分もあります。ただ、これだけでは「検索されているから作った」コンテンツになっても、情報が数多と溢れるネット社会の今、「本当に欲しかった情報」にはなりにくいです。
【海外SEOの基礎知識の詳細はこちら】
海外SEOとは?国内SEOとの違い・対策方法を実績ベースで解説↗︎
2. 現地に行って初めてわかった4つの観点

机上のキーワード調査だけでは見えてこない観点が、大きく4つあるとわかりました。台湾での具体例とあわせて紹介します。
2-1. 生活習慣というキーワードの「土台」を見る
台北は給水所(飲水機)があちこちにあり、環境意識というよりもはや生活習慣として、マイボトルを持ち歩くのが当たり前になっていました。
そこで台湾で「スタバ タンブラー 日本」のようなキーワードがなぜ伸びるのか、その理由が現地で腹落ちしました。
すでに「タンブラーを持ち歩く」という生活の土台があるからこそ、日本限定タンブラーのようなグッズが刺さりやすいんです。検索ボリュームだけを見ていると「人気があるらしい」で終わってしまいますが、生活習慣という土台まで理解すると、関連キーワードの広げ方や次に伸びそうな切り口の仮説まで立てられるようになります。
2-2. 対象国と自国カルチャーとの距離感を測る
街の看板や広告、電車の中吊りにまで、日本語の文字がそのまま使われている場面が珍しくなく、ちいかわをはじめとするアニメ関連グッズの浸透ぶりにも驚きました。
海外SEOでは「その国の人にとって日本がどれくらい遠い・近い存在か」によって、刺さるコンテンツの角度が変わります。国によっては目新しさよりも「安定して求められ続ける定番ジャンル」としてアニメ・キャラクター関連キーワードを扱う方が、長期的なコンテンツ資産になりやすいこともあります。
【台湾Instagram運用者の事例記事はこちら】
3か月でフォロワー1.1万→1.4万!台湾向けInstagramで見えた「バズる投稿」と「伸びない投稿」
2-3. 決済・インフラ事情を自分の足で検証する
皆さんも海外に行く時におそらく直面するであろう、決済方法の壁。国によってはもちろんネット決済が普及されておらず、現金での支払いが当たり前ということもあります。
ただ、台湾ではPayPayが普通に使えます。しかも、台湾でPayPayアプリを開くと位置情報が感知されて自動的に通貨が変換される仕組みになっていました。
決済・通信・交通系のように変化が速いジャンルは、一度リサーチして終わりにせず、定期的に現地の状況を検証し直す前提でコンテンツを設計する必要があります。
2-4. 業態・ブランドへの心理的な距離感を確認する
台湾にもコンビニは多いのですが、商品のラインナップは日本とはっきり違っていて、ローカライズされています。
さらに日本でも馴染みのあるマクドナルドやコメダ珈琲店、3COINS、無印良品といったチェーンの店舗は充実していました。だからこそ「日本のコンビニ限定商品」「日本限定の無印良品グッズ」のように、知っている業態・ブランドの中の"違い"を切り口にしたコンテンツが強く効きます。
3. なぜこの一手間が海外SEOの成果に直結するのか

海外SEOやインバウンド向けコンテンツをはじめ、国内SEOでも、「一次情報」「E-E-A-T」という言葉がよく使われます。ただ、この言葉の深層を理解しているか、と問われると答えに悩む方も多いのではないでしょうか。
海外SEOを立ち上げる際、キーワード調査と競合分析だけでサイト設計を進めるケースは少なくありません。それ自体は立ち上げのスピードを考えれば合理的な判断です。
海外SEOで見逃しがちな4つの観点
ただ、実際に現地に足を伸ばしてみると、単発の"バズる"ネタはもちろん、SEO観点でのキーワード設計・コンテンツ設計の根端にある「現地のニーズ」を肌で感じられました。
- 生活習慣のリアルな土台
- カルチャーとの距離感
- 最新版のインフラの実態
- 日本への心理的距離感
——この4つは台湾に限らず、どの国で海外SEOを立ち上げる場合にも共通して確認すべき、"脱机上の空論ポイント"だと考えています。
現地に行って確かめ、それを記事や構成に落とし込む一手間があるかないかで、公開後の記事が「読者にとって本当に信頼できるか」、そして中長期的に検索エンジンからどう評価されるかが変わってきます。実際に「行って確かめた」というコンテンツは、翻訳とキーワードツールだけで作った記事との差別化要因になり、事実、順位やPV数も勝ち取りやすい傾向があります。
弊社が運用している海外向け日本文化・ライフスタイルメディア「Habiny」でも、現地に足を運んで撮影からコンテンツ作成まで行った記事の方が、汎用的な記事よりも中長期的に安定した流入数を集めています。
4. 海外SEOを立ち上げる方へ
「現地に行って、生活習慣・カルチャーとの距離感・インフラ・ブランドへの心理的距離感を確認する」という工程は、正直時間も手間もお金もかかります。
しかしキーワードデータやペルソナ資料だけでは見えない部分は想像以上に多くあり、中長期的にみた時に費用対効果は高いと感じています。

これから海外向けにSEOを立ち上げようとしている方、あるいは今のやり方に伸び悩みを感じている方はぜひ、机上で悩むのではなく現地で本質的なヒントを探ることをおすすめします。
「Habiny」では海外サービスを当事者として運営する実践知を強みとして、自分たちで海外サービスを立ち上げ、運営・改善してきたからこそ、机上の空論ではない、実行可能な打ち手を提案できます。少しでもインバウンド施策に悩みを抱えている方はぜひお気軽にご相談ください。
Habinyってナニ?会社の概要はこちら▶︎ https://habiny.co.jp/
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