はじめまして、Habinyで台湾向けコンテンツ制作を担当している学生インターンのSuzuです。大学2年次にハンガリーへ交換留学し、価値観が大きく変わった経験から新しい挑戦として長期インターンを探し始めました。SNS活用が不可欠な時代において、インバウンドメディアを扱うHabinyの環境に魅力を感じて応募し、社員の方々の温かさに惹かれてインターンを始めました。
未経験からスタートし、現場で学びを積み重ねた私が、台湾向けの情報発信において衝撃を受けた気づきを共有させてください。
コンテンツ制作を始めた当初の私は「AI翻訳があれば十分でしょ」と考えていました。しかし、ネイティブの方とお仕事をする中で見えてきたのは、AIがどれだけ進化しても超えられない「違和感の壁」でした。この記事では、私が実際に受けた指摘をもとに、なぜAIの精度が上がっても「違和感」は解消されないのか、そしてHabinyがどのような体制でこの課題に向き合っているのかをまとめます。
1. AI翻訳の限界 ― 「正しさ」と「自然さ」の決定的な違い

台湾向けに発信したコンテンツをネイティブの方に確認してもらったところ、真っ先に指摘されたのが「文法は合っているけれど、言葉が不自然。台湾の人は言葉を大切にするから、もっと自然にした方がいい」という点でした。
AIは文法規則を高い精度で再現できます。しかし、"その言葉が今、台湾でどう受け取られるか"という生きた文脈までは学習できていません。日本語から直接、繁体字へ機械翻訳するだけでは、「台湾の人に届く言葉」にはなりにくいのです。ネイティブが読むと「これは外国人が書いた文だ」と一瞬で見抜かれてしまい、その小さな違和感が、ブランドへの信頼感やエンゲージメントの差として現れます。
2. 直訳が招くリスク ― 現地ならではの文脈の欠如
日本語を機械的に繁体字へ置き換えるだけでは、現地の文化や習慣に基づいた「文脈(コンテキスト)」を補完することができません。特に日本と台湾は漢字を共有しているからこそ、その微細な差異によって書き手の専門性の欠如が露呈してしまいます。
2-1 字種・表記のNGパターン

日本語特有の漢字がそのまま使われると、可読性と信頼性が著しく低下します。
例えば料理名については、日本語をそのまま音写する(例:お好み焼き→御好燒)のではなく、台湾で一般的に使われる呼称(例:大阪燒)を用いることが重要です。
単純な音写は不自然で通じないことが多いため、現地で定着した呼び方に変換する必要があります。
商品名の表記でも同様の課題が見られます。
・マルちゃん 赤いきつね 緑のたぬき
NG:紅狐狸烏龍麵與綠狸貓蕎麥麵
OK:紅狐狸豆皮烏龍麵 與 綠狸貓天婦羅蕎麥麵
自動翻訳で単純に漢字へ置き換えるだけでは、現地で「商品名」として正しく認識されません。日本の「きつね=お揚げ」「たぬき=天かす(揚げ玉)」という前提知識は台湾では共有されていないため、直訳ではなく「何の商品であるか」を補足する工夫が必要です。
AIは文法を正しく翻訳できても、その言葉が現地の市場で「ブランド名・商品名」として成立するかどうかまでは判断できません。あえて補足情報を加えることで初めて、現地のユーザーに「正式な商品」として認識してもらえるようになります。
2-2 言い回し・ニュアンスのNGパターン

日本語的な丁寧語を直訳すると、現地のユーザーには硬すぎたり、書き言葉すぎる印象を与えてしまいます。そのため、十分な配慮が必要です。
実際に指摘を受けた例の一つが、福岡の屋台に関する記事で、「もし日本で、このようなラーメンを食べてみたいなら...」という文を書いたときのことです。
NG:「如果想在日本挑戰看看這種拉麵」
(挑戰はゲームやスポーツなどに使う印象が強いため)
OK:「如果想在日本體驗看看這種拉麵」
「挑戦する」という日本語の感覚をそのまま漢字に置き換えても、「挑戰」は台湾では対戦やクリアするようなニュアンスが強く出る言葉です。「食べてみる」程度の軽い気持ちを伝えたい場合は「體驗」の方が自然であり、単語一つでニュアンスが大きく変わることを示す典型例といえます。
単語の選び方だけで指摘を受けたケースもあります。
①本場の博多グルメ
NG:正宗的博多美食
OK:道地的博多美食
→「正宗」は「本格」、「道地」は「本場」に近いニュアンスとなります。
②休憩場所
NG:休息的地方
OK:放鬆的地方
→日本語の直訳感が強く出るため、置き換えが必要な典型例です。
3. SNS投稿特有のNGパターン
📌 SNSならではの指摘
・ハッシュタグの繁体字表記ミス(1文字違うだけで検索にひっかからなくなる)
・Instagramキャプションの語尾・絵文字の文化差(トーンと噛み合わない)
・SNSに合わない堅苦しい語尾はキャプションのトンマナとズレる
記事本文だけでなく、Instagram運用でも同様の課題が発生します。ハッシュタグは一文字違うだけで検索対象から外れてしまうため、注意が必要です。日本語の感覚でつけた絵文字や語尾のノリも、台湾のユーザーからすると不自然に映ることがあります。
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4. 効率的な運用を実現する『早期フィードバック』の仕組み
社内でコンテンツ制作を内製化する場合、最後にネイティブチェックをまとめて行うのではなく、工程の早い段階からフィードバックをもらうフローが重要です。
📌 効率的な運用のポイント
・下書き段階でネイティブチェックを挟み、修正案を早期に反映する
・「なぜその表現なのか」を都度確認し、チーム内に知見を蓄積する
・指摘を「修正」だけでなく「学習」の機会と捉え、マニュアル化する
このプロセスを回すことで、公開直前の大幅な手戻りを防ぎ、制作スピードを向上させることができます。しかし、日常的にこうした密な連携体制を維持するには多くのリソースが必要です。「スピード感と品質を両立させたい」という場合は、ぜひHabinyの専門チームを頼ってください。
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5. Habinyが提供する、ネイティブチェック済みのユーザーファーストのコンテンツ
ネイティブチェックは単なる「間違い探し」ではありません。指摘の一つひとつには、台湾のユーザーがその言葉をどう受け取るかという理由があります。それらを蓄積し、コンテンツに反映させていくプロセスこそが、ブランドの資産となります。
Habinyでは、言語的な正確さはもちろん、現地のライフスタイルやビジネス慣習に精通したネイティブスタッフが「字種」「言い回し」「SNSトンマナ」の3軸でチェックを行うことで、台湾市場に深く浸透する高品質なコンテンツを提供しています。こうした体制のもとで実施してきたSEO・コンテンツ支援の成果は、導入事例でも紹介しています。
高い成果を目指す台湾向けコンテンツ制作やマーケティング戦略について 、ぜひHabinyへお気軽にご相談ください。専門の知見をもって、貴社のビジネスを強力にバックアップいたします。
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