Ahrefs(エイチレフス)は、競合サイトの被リンク・検索順位・流入キーワードを推定して可視化するSEO分析ツールです。ただし、ツールを契約しただけで問い合わせや商談が増えることはありません。成果を分けるのは「どのデータを見て、何を判断するか」です。

この記事では、Ahrefsの機能・料金プラン・無料版の範囲を整理したうえで、SEO支援会社のHabinyが実際の調査で回している「成果につなげる5ステップ」と、AI検索(LLMO・AIO)での見え方を測る方法を解説します。

💡この記事でわかること

  • Ahrefsの主要機能と料金プラン(Lite〜Enterprise)、無料版「Ahrefs Free」でできることの範囲
  • SEO支援の現場で使っている、問い合わせ・商談につなげるAhrefsの調査5ステップ
  • Brand Radarを使って、AI検索で自社がどう言及・引用されているかを測る方法

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Ahrefs(エイチレフス)とは?SEO分析ツールの基本

Ahrefsは、シンガポールのAhrefs Pte. Ltd.が提供するオールインワン型のSEO分析ツールです。自社サイトだけでなく、URLやドメインを入力すれば競合サイトの被リンク・流入キーワード・推定流入数まで調べられます。

Ahrefsの概要と特徴

最大の特徴は、自社クローラーで集めた大規模なWebデータです。公式サイトでは、自社のクローラーを「世界で2番目に活発なクローラー」と説明し、10年以上のデータ蓄積をうたっています。被リンク分析に強いツールとして知られてきましたが、現在はキーワード調査・順位計測・サイト監査に加え、AI検索での言及を追う「Brand Radar」まで1つの画面で扱えます。

出典:Ahrefs「Plans & pricing」

日本語の公式サイトと日本語ブログも用意されており、日本語で情報収集しながら使い始められます。

Ahrefsで分かること・分からないこと

使う前に押さえておきたいのが、Ahrefsの数値は「推定値」だという点です。競合サイトの流入数や検索ボリュームは、Ahrefsが独自データから算出したものです。実際のアクセス数とは一致しません。

項目

Ahrefs

Google Search Console

データの種類

推定値(自社・競合)

実測値(自社のみ)

得意分野

被リンク分析、キーワード調査、AI検索の可視化

自社サイトの表示回数・クリック・インデックス状況

料金

有料(月額129ドル〜)、無料版あり

無料

向いている人

競合分析とSEOを軸に施策を決めたい担当者

すべてのサイト運営者(必須ツール)

見られるサイト

自社・競合を問わずあらゆるサイト

自社サイトのみ

実務では、Ahrefsで戦う場所を決め、Search Consoleと問い合わせ数で結果を検証する、という役割分担が基本です。

Ahrefsの主な機能6つ

Ahrefsには多くのツールがありますが、B2Bのオウンドメディア運用でよく使うのは次の6つです。

機能

できること

主に使う業務

サイトエクスプローラー

任意のサイトの被リンク・流入キーワード・上位ページを分析

競合分析、自社サイトの現状把握

キーワードエクスプローラー

検索ボリューム・KD・トラフィックポテンシャル・関連語を確認

キーワード選定、記事企画

サイト監査

内部リンク切れ・表示速度などの技術的な問題を検出

テクニカルSEOの改善

ランクトラッカー

指定したキーワードの順位を定期的に計測

公開後の効果測定

コンテンツエクスプローラー

テーマごとに反応の大きい記事・被リンクを集めた記事を探索

企画のネタ探し、リンク獲得先の発見

Brand Radar

AIアシスタントの回答で自社ブランドがどう言及・引用されているかを可視化

LLMO・AIOの現状把握

サイトエクスプローラー

ドメインやURLを入れると、そのサイトの推定流入・流入キーワード・被リンク元が一覧できます。競合がどのページで集客しているかを「上位ページ」レポートで確認すると、自社が手を付けていないテーマが見つかります。

キーワードエクスプローラー

キーワードごとの検索ボリューム、上位表示の難しさ(KD)、上位ページが集める総流入の目安(トラフィックポテンシャル)を確認できます。関連語やサジェストも取得できるため、記事の見出しやFAQの候補出しに使えます。

サイト監査

自社サイトをクロールして、リンク切れ・重複・メタ情報の不備などを洗い出します。コンテンツの質以前に、検索エンジンが正しく読めない状態を防ぐための機能です。

ランクトラッカー

狙ったキーワードの順位を定点観測します。記事公開やリライトの後に、順位がどう動いたかを追う用途で使います。

コンテンツエクスプローラー

特定のテーマで反応を集めている記事を横断的に探せます。なお、公式の料金ページではStandardプラン以上の機能として記載されています。

Brand Radar(AI検索の可視化)

ChatGPTやGoogleのAI Overviewsなどの回答で、自社や競合がどれだけ言及・引用されているかを追う機能です。詳しい使い方は後半の「AI検索時代のAhrefs活用」で解説します。

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Ahrefsの料金プランと無料版でできること

Ahrefsは月額制のサブスクリプションです。有料プランは4つあり、上位プランほど利用人数・履歴期間・計測できるキーワード数が増えます。

有料プランの比較

項目

Lite

Standard

Advanced

月額(月払い)

19,900円

38,400円

68,900円

含まれるユーザー数

1人

1人

1人

追加ユーザー

2人まで(1人6,160円/月)

5人まで(1人9,240円/月)

10人まで(1人12,320円/月)

履歴データ

6か月

2年

5年

順位計測キーワード数

750

2,000

5,000

未認証プロジェクト数

5

20

50

AIプロンプトのチェック数/月

150

300

600

このほか、検索ボリュームや競合の確認に絞った月額29ドルの「Starter」プランと、Brand Radar単体の契約(月額199ドル〜)もあります。年払いにすると最大17%安くなる一方、公式FAQでは割引キャンペーンは行わないと明記されています。返金も原則として受け付けていないため、契約前に無料版で操作感を確かめておくと安心です。

出典:Ahrefs「Plans & pricing」

無料版(Ahrefs Free)でできること・できないこと

Ahrefs Freeは、期限なしで使える無料アカウントです。クレジットカードの登録も不要です。以前「Ahrefs Webmaster Tools(AWT)」と呼ばれていたものと同じアカウントで、名称が変わりました。

出典:Ahrefs「Ahrefs Free」

区分

内容

使える主なツール

サイトエクスプローラー、サイト監査、Webアナリティクス(いずれも所有権を認証したサイトのみ)、SEOツールバー、AIコンテンツヘルパー、ソーシャルメディアマネージャー

主な上限

サイトエクスプローラーで一度に見られる被リンク・キーワードは1,000件まで。サイト監査はプロジェクトごとに月5,000クロールクレジット

できないこと

競合サイトの本格分析、キーワードエクスプローラーでの網羅的な調査、ランクトラッカーでの順位計測

つまり無料版は「自社サイトの健康診断」には十分ですが、「競合と比べてどこで戦うか」を決める用途には有料プランが必要です。

自社に合うプランの選び方

プランは機能の多さではなく、次の4つの基準で選ぶと過不足が出にくくなります。

  1. 利用人数:マーケ担当1人ならLite・Standard、チームで共有するなら追加ユーザー枠の大きいAdvanced以上
  2. 管理するサイト数:自社サイト1つならLiteで足りやすい。複数の事業サイトや支援先を見るならStandard以上
  3. 必要な履歴期間:前年同月との比較や季節変動を見たいなら、2年分を見られるStandard以上
  4. AI検索の計測:Brand Radarで自社の言及を継続的に追うなら、プロンプトのチェック数で選ぶ

Ahrefsの使い方|成果につなげる5ステップ

ここからは、HabinyがSEO支援の調査で実際に使っている手順を紹介します。ポイントは「見られるデータを全部見る」のではなく、問い合わせ・商談につながるキーワードを選び、成果で検証するところまでを1本の流れにすることです。

Step1:SERPと上位サイトのDRを確認し「勝てるキーワードか」を判定する

最初に見るのは、検索ボリュームではなく検索結果(SERP)の顔ぶれです。キーワードエクスプローラーまたはSERP概要で、上位10位に入っているサイトのDR(ドメインレーティング)を確認します。自社と同程度か、それより低いDRのサイトが上位に入っていれば、勝ち目があります。

たとえばこの記事の主キーワード「ahrefs」は、2026年10月時点でKDが0です。しかし実際のSERPでは、1位を公式サイト(DR91)がサイトリンク付きで占め、一般記事の上位もDR39〜76のサイトでした。一方、「ahrefs 使い方」の上位10位にはDR22やDR25のサイトも入っています。KDだけを見ると判断を誤る、という典型例です。

出典:Habiny調べ(Ahrefs SERP概要・日本・2026年10月20日確認)

Step2:ボリューム・KD・TP・検索意図でキーワードを3区分する

候補キーワードは、次の3つに分けて優先順位をつけます。

区分

例

優先度の考え方

発注・導入検討キーワード

「〇〇 料金」「〇〇 比較」「〇〇 外注」

ボリュームが小さくても最優先。問い合わせに直結しやすい

課題解決キーワード

「〇〇 とは」「〇〇 やり方」「〇〇 改善」

見込み客との最初の接点。記事からサービスページへの導線を必ず設計する

一般ユーザー向けキーワード

「〇〇 ログイン」「〇〇 意味」

流入は増えても商談につながりにくい。リソースに余裕がある場合のみ

トラフィックポテンシャル(TP)も必ず見ます。上位ページが関連キーワードも含めてどれだけ集客しているかを示すため、1記事で取れる流入の上限を見積もれます。

Step3:競合ページの流入キーワードからサブキーワードと見出しを抽出する

上位の競合ページをサイトエクスプローラーに入れ、「オーガニックキーワード」を流入順に並べます。そのページが実際に集客しているキーワードが分かるので、記事で答えるべき論点と見出しの候補がそろいます。この記事も、上位ページの流入の多くが「使い方」「料金」「無料版」から来ていたため、これらを独立した見出しにしています。

Step4:公開後はランクトラッカーで順位を追跡する

記事を公開したら、主キーワードとサブキーワードをランクトラッカーに登録します。順位が伸びない記事は、Step3の競合分析に戻って不足している論点を補います。

Step5:Search ConsoleとCVデータで「事業成果」を評価する

最後に、Search Consoleの実測値と、記事経由の問い合わせ・資料請求・商談数を突き合わせます。順位や流入が伸びていても、CVにつながっていなければ、キーワードの区分(Step2)か導線設計を見直します。PVの多さを成功指標にしないことが、成果につなげる運用の前提です。

関連記事:BtoB SEOとは?問い合わせ・商談を増やす戦略と15の実践ステップ【2026年版】

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Ahrefsの主要指標の読み方

Ahrefsには独自の指標が多く、意味を取り違えると判断を誤ります。よく使う5つを整理します。

指標

意味

読むときの注意点

DR(ドメインレーティング)

サイト全体の被リンクの強さを100点満点で示す

サイトの「強さ」の目安で、Googleの評価そのものではない

UR(URLレーティング)

ページ単位の被リンクの強さを100点満点で示す

DRが高いサイトでも、個別ページのURが低ければ勝てる余地がある

KD(キーワード難易度)

上位10位に入るために必要な被リンクの多さの目安

指名検索では低く出やすい。SERPの顔ぶれと必ずセットで見る

TP(トラフィックポテンシャル)

そのキーワードで1位のページが得ている総流入の推定

単一キーワードのボリュームより、記事1本で取れる流入の目安に近い

推定トラフィック

検索順位とボリュームから算出した月間流入の推定

実数ではない。自社の実数はSearch Consoleで確認する

出典:Ahrefs ヘルプセンター

AI検索時代のAhrefs活用|Brand RadarでLLMO・AIOを可視化

検索の入口がGoogleだけでなくChatGPTやAI Overviewsに広がり、「AIの回答で自社が名前を挙げられるか」が新しい競争軸になっています。SEOの順位だけを見ていると、この変化には気づけません。

関連記事:LLMO対策とは?SEO・AIOとの違いや具体施策をわかりやすく解説

Brand Radarでできること

Brand Radarは、AIアシスタントの回答の中で自社や競合がどれだけ言及されているか、どのページが引用されているかを追跡する機能です。公式の料金ページによると、Ahrefsのデータベースにある4億9,300万件以上のプロンプトを横断して任意のブランドを調べられ、自社で決めたプロンプトの定点観測もできます。

出典:Ahrefs「Plans & pricing」(2026年10月21日確認)

主に確認できるのは、次の3つです。

  • 言及数:AIの回答に自社ブランドが登場した回数
  • 引用元:AIが回答の根拠として参照したページ・ドメイン
  • シェア・オブ・ボイス:競合と比べた言及の割合

AI検索での自社の見え方を測る手順

  1. 軸を決める:自社サービスを検討する人がAIに聞きそうな質問(例:「〇〇のおすすめ支援会社は?」)を洗い出す
  2. 現状を測る:Brand Radarで自社と競合の言及数・引用元を比較する
  3. 差の原因を探る:引用されている競合ページと自社ページを比べ、一次情報・具体数値・事例の有無を確認する
  4. 改善と再計測:コンテンツを改善し、同じプロンプトで定点観測する

HabinyではこのBrand Radarを使い、生成AI上での企業の見え方を診断する「AIO・LLMO簡易診断」を提供しています。具体的な方法や施策の方向性に悩んでいる方はぜひご相談ください。

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Ahrefsを導入しても成果が出ない3つの理由

Ahrefsは強力なツールですが、導入しただけで問い合わせが増えるわけではありません。支援の現場でよく見かける、成果が出ない原因は次の3つです。

①データを見るだけで、施策の判断基準がない

レポートを眺めて終わり、という状態です。「どのDRまでなら勝てると判断するか」「どの区分のキーワードを優先するか」といった基準を先に決めないと、データは行動につながりません。

②PVや順位を成果指標にしている

一般ユーザー向けのキーワードで順位を上げても、商談は増えません。Step2の3区分で発注・導入検討キーワードを優先し、Step5のように問い合わせ数で評価する仕組みが必要です。

③社内に運用ノウハウが残らない

調査を外注に任せきりにすると、ツールの契約だけが残ります。判断基準や手順を社内に移していく設計が欠かせません。

関連記事:SEO内製化(インハウスSEO)とは?立ちはだかる壁と外注しながら社内にノウハウを蓄積する方法を解説

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Ahrefsに関するよくある質問

Q. Ahrefsは無料で使えますか?

A. 無料アカウント「Ahrefs Free」なら期限なしで使えます。ただし対象は主に所有権を認証した自社サイトで、競合の本格的な分析やキーワード調査には有料プランが必要です。

Q. Ahrefsの月額料金はいくらですか?

A. 2026年10月21日時点の公式料金(月払い・米ドル)は、Liteが129ドル、Standardが249ドル、Advancedが449ドル、Enterpriseが1,499ドル(年間契約)です。年払いにすると最大17%安くなります。料金は改定されることがあるため、契約前に公式の料金ページで最新情報を確認してください。

Q. Ahrefsは日本語に対応していますか?

A. 日本語の公式サイトとブログがあり、使い方の解説記事も日本語で読めます。【要ユーザー確認:管理画面の日本語表示の可否・日本語サポートの有無】

Q. Ahrefsのデータはどれくらい正確ですか?

A. 流入数や検索ボリュームは推定値のため、実際の数値とは差があります。競合との比較や市場の把握には有効ですが、自社の実数はGoogle Search Consoleで確認し、両方を組み合わせて判断するのが実務での使い方です。

Ahrefsは「どこで戦い、何で評価するか」を決めるためのツール

Ahrefsは、競合の被リンク・流入キーワード・AI検索での言及まで見渡せる強力なSEOツールです。一方で、数値は推定値であり、ツールを見るだけでは成果につながりません。

大切なのは、SERPとDRで勝てる場所を選び、発注・導入検討キーワードを優先し、Search Consoleと問い合わせ数で検証する流れを回すことです。AI検索の比重が増す今は、Brand Radarで「AIに選ばれているか」を測る視点も欠かせません。

Habinyでは、Ahrefsを使った競合調査から記事制作、AI検索での見え方の診断まで、事業成果につなげるSEO・LLMO・AIO対策を支援しています。自社だけで判断に迷う場合は、お気軽にご相談ください。

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